ウルトラランナーがセミリタイアについて語るBlog

ウルトラマラソンで鍛えられたのはリタイアマインドと節約スキルでした

断酒後3年の歩み

3年前の2019年5月に酒やめました。

前回、断酒を始めるまでのことを書きましたので、今回は、断酒後の3年間を書いていきます。

酒やめて最初のイベントは、7月に北海道の知床に一人で旅行してました。

ずっと前から行きたかったのですが、酒飲むのが前提だったので、どうにも上手くプランニングできずにいました。酒やめると、普通にレンタカー借りて回れるので、速攻で行ってきました。最近、話題の観光船も乗りましたが、私が乗ったのは大型船の方です。

そして、9月に断酒者としてウルトラマラソンを走りました。

西の横綱と言われる村岡(兵庫県)の100キロに挑戦しました。制限時間ギリギリで完走できました。それまでも、マラソンの前は、10日程禁酒してたので、そんなに差は無かったですが、強いて言えば回復力がアップしてたと思う。ちなみに東の横綱は野辺山(長野県)です。

翌年の2020年からは、新型コロナの流行により、自粛生活です。

飲酒欲求は思いの外、無かったですね。インスタグラムでランニングを検索すると、だいたい走った記録とビールとあての画像が定番なのですが、そういうのは全然大丈夫でした。むしろ、断酒してから「ストロングゼロ文学」なるワードを知ったのですが、ある創作の小説で、登場人物の男が、人生がうまくいかず「くそったれ!」とか悪態をつきながらストゼロをあおり、どんどん転落していく様を見た時に飲みたくなりました。

例え仮想でも転落してる気分の時は酔います。注意してください。私の仮説ですが、人間には転落願望があると思う。酔いたくて転落するのか、転落するから酔うのかわかりませんが。

あとは、2021年の6月に沖縄の本島に行ってます。今まで離島ばかりで本島は行ったことなかったので自粛の隙間をついて行ってきました。当然一人でです。

旅行もマラソンも酒があるのが当たり前だと思ってましたが、無くても平気でした。

 

酒やめて「こんなに人生が激変しました!」と言えればいいのですが、そんな人は、よほど酒に足を引っ張られてたのでしょう。私は、酒に助けられたのも事実ですので、酒を目の敵にはいたしません。せいぜい酒代が少し浮いたくらいです。今でもだらだらと無益な時間を浪費してます。健康診断の結果は良くなったかな。

 

五木寛之の「親鸞」で法然上人は、念仏を始めた村人の質問にこう答えました。「酒を飲まないですむなら飲まないにこしたことはないが、飲んだからといってどうということはない。阿弥陀様はすべての人を救ってくださると約束したのじゃ」と。

このくらいのスタンスでいいと思う。私は、一滴でも飲むと元の大酒飲みに戻ってしまうので飲まないですが。