ウルトラランナーがセミリタイアについて語るBlog

ウルトラマラソンで鍛えられたのはリタイアマインドと節約スキルでした

老人の自信の持ちようは異常!だが見倣う価値はある

先月から月5日程度、コミバスの運転手してます。

最初、コースを覚えるのに他の運転手さんの横乗りしました。

運転手と言っても60才以上80才近いおじいさんばかりで50代の私は、例外中の例外なのですが、このおじいさん達が、まあ癖の強いこと!

 

普通の路線バスだと法律でガチガチだったり国土交通大臣に届けてる以外のことは出来なかったり、なにかと制約が多いのですが、田舎の小さな自治会が運営してるコミバスは、かなりゆるゆるで、だいたいのことは、グレーゾーンというか黙認されてます。

そのせいかどうか分かりませんが、ここのじいさん達は、基本真面目なのですが、思わぬところで独自理論で行動したり押し付けてくるんですよね。

例えば、

脇道に入っていってバス停でUターンしてまた元の道に戻るようなコースが何ヶ所かあるのですが、方向転換の仕方は人それぞれで、その場でスイッチバックするか広い所まで行って回ってくるかしてます。それを「ここは絶対バックしたらアカン!危ない!」とか「ここは、人が歩いてるから通ったらアカン!向こうでバックしろ!」とかどう見てもどっちでもよさそうな場面で言ってきたり、

始発から乗ってきたおばあさんが病院に行って帰りも乗ると聞くと、5分位早発して「ちょっとでも早く行ってあげんと帰り間に合わんかもしれん」とか真顔で言ってたり、

終点に付いたら回送する場合、もし乗客がいなければ、終点のひとつ手前のバス停で打ち切ってもいいことになってるのですが(ゆるいです)、あるじいさんは、「終点まで行かなアカン!苦情言うてくる者がいるかもしれんし、昔の人はバスが通るのを時計代わりにしてたりするんや!」だと。アンタだけやってろ!ですよ。それに乗用車だし。

他にも、乗客の家の敷地に乗り入れて降ろしてあげたり、「本当は、この道通らなアカンのやけど、ワシは、こっち通るんや!」とか、、、。

恐ろしいことに、この人達は、悪ぶってるわけでも好き勝手してるわけでもなく大真面目にやってるんですよ。自分が正しいと思うことが社会の常識みたいなところがあるんでしょうね。これが老害と呼ばれる所以か?

 

昔、雑誌プレジデントの仏教特集であるお坊さんが、だいたいですが、こんなことを言ってました。「団塊の世代のある男性は、私に、わしゃ会社を定年まで勤めあげ、自分の家を持ち、3人の子供を大学に行かせ、今は8人の孫がいる!とドヤ顔で言い。いっぽう、40代の男性は、どうせ定年まで今の会社に勤め、2人の子を大学に行かせ、家のローンを払っていく。それだけの人生なんです。と言ってオイオイ泣くんです。やってることはほとんど同じなのにこの差はなんなんでしょうねぇ」と。

あと、こちらも昔の話しですが、ナイトスクープという番組で、大抵のおじいさんは「若い頃はムチャした!」と言うけど具体的にどんなムチャをしたのかを調査したところ、友達と並んで川にオシッコしてどっちが遠くまで飛ぶか競争したとか人の家の柿の木から柿を盗って食べたとかショボいのばかりだったのを憶えてます。

まあ今と昔とじゃ、情報量も選択肢も全然違うので難しいかもしれませんが、あの妙な自信は見倣ってもいいと思う。害にならない程度に。

私的には、100キロ完走するのが手っ取り早く妙な自信が付くと思います。