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ウルトラマラソンで鍛えられたのはリタイアマインドと節約スキルでした

大きな事故が起きてしまいましたね【元バス運転手】

普段は、元の仕事のことを考えることは、めったにないのですが、今日は、「去年までは冷房の効いたバスの中で過ごしてたのに、今年の方が楽勝だったな」とか考えてた矢先、こんなニュースが飛び込んできました。

 

「事故の前から、ふらふらと走行」 高速道路でバスが横転して炎上する事故 2人死亡7人けが(CBCテレビ) - Yahoo!ニュース

 

私が、まず最初に思ったのは「ワク〇ンか⁉」(一応伏字にしときます)でしたが、そのほかの記事やコメントを見てもワクには、ほぼノータッチでした。

だいたいは、居眠り、熱中症、脇見、などの可能性を語ってました。あと、運転手の待遇「休みが無いならせめて給料を上げるべき」みたいな。それ今言う?

ここの社長は、「運転手のミスに間違いないと思うので…」と決めつけてしまってるし。これは炎上しそうですね。

 

私が勤めてた会社の話しですが、事故防止には、それなりの対策はしてるのでしょうけど、どちらかと言えば、事故が起きた時に「杜撰な管理体制」と言われないための対策に力を入れてるように見える。私が、退職した時には、最初、健康状態だけ報告してたのが、アルコール検知が加わり、体温測るようになり、睡眠状態の報告が加わりました。言質だけ取っても事故が防げるわけないのにね。でも、何かあった時、役に立つのです。

そんなわけで、役職の乗務員は、「これこれこういう指導しました」ときっちり文書にして提出する者が、もてはやされるのです。言ってることは「一瞬たりとも気を抜くな」とか「事故を起こさない強い意志を持て」とかクソの役にも立たないことなんですけどね。

今は、コロナの陽性や濃厚接触で休職が増え、かなり人手不足のようです。運転手の負担は増えるいっぽうです。これからも定期的に大きな事故が起きるのは避けようがないでしょうね。

 

最近の乗務員は、凄く真面目で、会社の言うことを本当によく聞くんです。交差点曲がる時に一時停止したり、信号待ちできっちりサイドブレーキ引いたり、音声案内も手を抜かないし。こういう細かいことを取りこぼさないように気を使ってるのがよく分かるんです。なにか恐怖心を植え付けられてるかのように。そして、その中の一人が大きな事故を起こしてしまうんでしょうね。世の中、マルチタスク型の人間ばかりではないですからね。

私なんか「こんなこと真面目にしてたらいつか事故するわ」と思い、端折りまくりでした。

そもそも事故の原因となるものは、そこらじゅうに溢れてるわけで、でも実際、事故が起きることは本当に稀で、ある意味奇跡だと思う。イキった運転が後を絶たないのもそのためだ。そして起こってしまってから原因を探ったところで間抜けな意見しか出てこないでしょう。いくら原因を並べ立てても、何も起きない確率の方が圧倒的なのですから。結局、条件が揃うか揃わないかが全てだと思う。じゃあどうすればいいのか?となると、そんな答えはありません。ただ出来ることは、せいぜい万が一に備えて誠実で丁寧な運転をするくらいのものです。

 

私が出世できなかった理由がお分かりいただけたと思う。