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【何が起きてる⁈】バスの運転手不足

28年間バスの運転手してた者です。

最近、度々、バスの運転手不足のニュースを目にしますが、いったい何が起きてるのでしょうか?

「給料が安い」「拘束時間が長過ぎる」「休み少ない」「変な客と車が増え過ぎ」「理不尽な苦情が多い」と言われてるのはご存知かと思います。既に下地は出来てる。

信じられないかもしれませんが、かつて就職氷河期と言われてた頃、その後の派遣非正規問題が叫ばれた頃は、応募が殺到していたのです。この時に味を占めてしまったんですね。

つまり、こう言うことだ。

「給料高い運転手は辞めてください。若くて素直で安い運転手が2人雇えますので。」「これからは運転手はクソです。会社に忠誠を誓い管理職目指してください。」「一生運転手でいようと思う人はウチにはいりません。」と、まあこんな感じです。実際には言ってないけど。まあ、運転手をないがしろにし、「もっといい運転手を!」とばかりに運転手ガチャを引き続けてたわけですね。

それと、給料の計算方法も変わりました。

乗務時間と非乗務時間を分けて計算するのですが。乗務時間は全額、非乗務時間は、元々は5割が実働と見なされてました。それが、段階的に比率を下げられ2割になってしまいました。例えば、乗務時間が7時間で非乗務時間が5時間の場合、拘束時間は12時間ですが実働時間は8時間となり残業はゼロです。非乗務時間が6時間だとしても残業は12分だけです。いくらでも拘束時間長くできますね。残業代1時間稼ぐのも至難の業だと分かっていただけると思う。(点検時間は、はぶいてます)ちなみに実働が8時間に満たない勤務も1日分です。

よくヤフコメとかで「朝早くから夜遅くまでこき使われて給料安い」と言ってますが厳密にはこき使われてるとは言えないですね。だらだら引っ張られてるが正解。ついでに「なにかあれば全て運転手の責任」とも言ってますが責任も取らされません。多分、叱責されることを言ってると思う。

 

そして、バス業界の現状が知れわたってしまった現在、応募者などほとんどいない状況です。余程の情報弱者か楽観的な者しか来ないだろう。

運行管理者は、今や猫なで声で休出の依頼をしています。

本社の人も今は運転手に好意的で優しいです。恫喝する人などもういません。

運転手も健気に協力してたでしょう。自分の時間なんてほとんど無いのに。そして、給与明細を見て絶望してると思う。今の給与計算では、ある程度までは、受容できても限度を超えると割に合わなさのが際立ってしまうと思う。せめてウーバーイーツのブーストとかクエストみたく何か追加報酬でもあれば違ってたかもですが、なにもかももう遅いわ。

 

私は、いよいよツケを払う時がきたと見ている。そして、お荷物扱いされてた運転手達の復讐が既に始まってるのではないかと。上役が優しくなったところで、逆に辞めやすくなっただけです。どうなるんでしょうね?目が離せないです。

 

 

会社に復讐と言えばこちら

 
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