ウルトラランナーがセミリタイアについて語るBlog

ウルトラマラソンで鍛えられたのはリタイアマインドと節約スキルでした

【セミリタイア目線】バスの運転手はどうなのか?

どうも、27年間、バスの運転手をしてました。紅三です。

バス運転手といえば、朝早い、夜遅い、長拘束、休み少ない、給料安い、さらに事故の危険、クソな乗客クソな車クソな一般人と関わることが多く、誰にでもできる仕事とバカにされ、会社というか業界全体がブラックに近いグレーで、一般的にはとても人におすすめできる仕事ではありません。

では、セミリタイア希望者にとってはどうなのでしょうか?

社会不適合者の私が27年間も続けることができたのはバスの運転手だったからなのも事実なわけでそのあたりを踏まえつつ検証したいと思います。

 

・人間関係がゆるい

これは、基本一人でする仕事ですし、休憩中も、みんなと過ごしてもいいし一人でもいいし、嫌いな人がいれば離れてればいいし、変な噂やレッテル貼りが平気なら楽勝です。

・一日の仕事が決まってる

運行表の通りに乗務するだけ。拘束時間は長いですが実働時間は6~7時間くらいで非乗務時間は、仮眠してもゲームしても買い物に出かけてもOK。「遊んでないで働け!」とは言われない(給与計算の関係で)。

・経験値が上がると仕事が楽になる

新人君も10年20年のベテランもやることは同じ。スキルが上がるほど楽になる。手を抜くのが上手くなるとも言う。運転中かなり考え事してます。

・「時間が経たない」がない

流れ作業や店員さんとかだとやってもやっても「ああっ!まだ10分しか経ってない!」と時計ばかり見て絶望してる人も多いと思うが、バスの運転手は運転自体が気晴らしみたいなものだし、景色も状況も日によって違うし特に苦はない。

・世の中のいろんな物事を見ることができる

なんでもないことだけど、道路を横断する人、渋滞に並ぶ車、割り込む車、煽ってる車、イキってる車、フードデリバリーしてる人、歩きスマホ歩きタバコ、歩きながらパン食べてる人酒飲んでる人、社畜

・職場が社会の吹き溜まり

いろんな人が運転手になり辞めていきます。だいたいがドロップアウトした人だけど、結構な経歴の持ち主もいますし、とんでもない人間のクズみたいな人もいます。かなり個性強い職場なので「自分でも社会人してていいんだ」「こんな人でもバスの運転手するんだ」などと思えます。50歳過ぎてから運転手になる人も多いです。

・社会的なポジション

・平日に休みがある

・通勤ラッシュは既に仕事中

と、ここまではいいところですが、結構、セミリタイアしたい理由となるものを回避できてたりするんですよね。

で、クソなところは、

・長拘束、休みがない

週65時間の拘束と13日の連続勤務が認められてる(厳密には以上はしてはならない)。

・給料安い

拘束時間で時給換算すると安いが、実働時間でだと普通。昇給は期待できない。

・人事考課がグダグダ

運転手あがりのレベルの低い上司の主観による評価を元に所長や人事が決定するのでとんでもないことになっている。逆にだれが上にあがっても問題無いとも言える。

 

とまあ、こんな感じです。

セミリタイア前提ならデメリットも考えようで、お金使わなくてすむし、休日出勤もし放題、休出を断るのも苦にならないでしょう、あとは、非乗務時間を如何に有効活用できるかですね。私は、ランニングしたり読書したり、スマホで運用や副業の勉強してました。

以上のことから、バスの運転手は、わりとセミリタイア希望者が望んでそうな環境だと思うので、大前提でありますが、大型車の運転が普通にできるのでしたら「あり」だと思います。

それと、セミリタイア失敗しても、大型2種免許があれば何らかの仕事に在りつけるだろうし、精神的安定に繋がるかと思う。今となっては、バスの運転手でよかったのかも。